記事一覧 | SDGsビジネスニュース 

【アンケート途中結果発表!】比較分析で見えたものとは【Z世代のSDGs仮説】

作成者: ツヅケル編集部|2023/12/22 5:29:13

約1年前に始動し、2年目を迎える「【Z世代】SDGsシューカツ解体白書」プロジェクト。10月26日に第7回目のMTGを実施しました。

今回の参加者は、かほ・きなこ・けんのすけ・こうしろう・もも・みれい・名人・やまもん の8名。

 

 

きなこ

 

今回の記事は1年のきなこ(斎藤日向子)が担当します。昨年のアンケート結果との比較等、大変興味深い内容となっております。楽しみながら読んでいただけたら幸いです。

 

■アンケート開始50日で734回答。昨年との違いとは

 

 

 

Z世代のSDGs仮説 第7回MTGアジェンダ

  1. アンケート回答数の中間報告(10/26時点)
  2. 昨年のアンケート結果との比較
  3. ターゲット校の回答を増やすための実践


 

 アンケート回答数の中間報告(10月26日時点)

● 734回答(10月26日地点)

 

~以下ターゲット大学内訳~

早慶上理MARCH:297(法政以外67)
関関同立 産近甲龍:162(関学以外12)
国公立大:52

 

アンケート開始から約50日。総回答数は734回答でした。

前回の中間報告(10月12日)では計518回答。そこから2週間で約200回答を獲得しました。 しかし、目標に掲げていた10月中の1000回答達成には届かず、300回答を残しています。また、本プロジェクトの目標回答数2000には残り1200回答が必要です。

これに対し、SoZo株式会社代表取締役で「ツヅケル」のあつみゆりか編集長からは、 「国公立の回答数は50。これはかなり大きな母数だと思う」というコメントが。

これに対して大きく頷いた参加者一同。次からは各メンバーの感想をご紹介します。

 

みれい


知人に個別で連絡して回答のお願いをした結果、大幅に回答数を増やすことができた

 

名人


関関同立の回答数を伸ばせていないので、具体的な策を講じて取り組んでいきたい

かほ


他大学の知人に拡散のお願いをしたが、その人より先に広がっていかない。 どのように伝えたらさらなる拡散に繋がるのかを考える必要がある

 

メンバーそれぞれがアンケート収集に苦戦しつつも、積極的な姿勢を崩さず先を見据える様子が感じられました。

今後は目標回答数獲得に向け、ターゲット校へのアプローチをさらに考えていく必要がありそうです。具体的な対策についてはアジェンダ3で取り扱います。

 

 

 

昨年のアンケート結果との比較

現時点でのアンケート結果を昨年の結果(2022/11/8・159回答)と比較し、それらの相違点を以下の項目ごとに確認しました。

  1. SDGsの全ての目標に力を入れていると思う企業名
  2. 目標4(質の高い教育をみんなに)に合致する企業
  3. 上記の企業がSDGsに力を入れていると思った理由
  4. 女性活躍していると思う企業
  5. 興味のあるSDGsの目標
  6. 企業の商品・サービスでポジティブな印象を受けるもの
  7. 働く際、福利厚生・環境整備においてポジティブに感じる目標
 

①SDGsの全ての目標に力を入れていると思う企業名

昨年は「スターバックス」と答えた人が圧倒的に多く他企業と大きく差がありました。しかし、今年はトヨタ自動車・ファーストリテイリング・スターバックス・パナソニック・良品計画の順で回答数が多く、昨年に比べかなりばらつきが見られます。

 

 

②目標4(質の高い教育をみんなに)に合致する企業

この項目は、昨年のアンケートの結果を踏まえ新しく追加した質問。現時点では「ベネッセ」が突出しており、その他公文・パナソニック・ヤマハ・JALが続いている状況です。

 

 

③上記の企業がSDGsに力を入れていると思った理由

昨年とほぼ同様の数値・傾向が見られました。
「脱プラスチック等の環境面の取り組みを知っていたから」「SDGsの目標に合致するサービスや商品を知っていたから」という理由がそれぞれ全体の30%ほどを占めており、それに続いて、「ニュース記事で見た」「何となくクリーンなイメージがあった」という理由も挙げられています。

 

 

④女性活躍していると思う企業

昨年に引き続き「資生堂」が大きな割合を占め、ファーストリテイリング、コーセー、味の素、パナソニックなどがそれに続いています。

 

 

⑤興味のあるSDGsの目標

上位順位は昨年と同様で、やはり目標4の「質の高い教育をみんなに」が最も高い数値となっています。

1位 質の高い教育をみんなに(目標4)
2位 ジェンダー平等を実現しよう(目標5)
3位 貧困をなくそう(目標1)

■課題「ターゲット校の回答数の少なさ」をどう解決する?

 

一方、昨年から大きく回答数が伸びたのが、「人や国の不平等をなくそう」(目標10)と、「平和と公平を全ての人に」(目標16)です。これらは戦争に関わるテーマであり、社会情勢を踏まえた結果だと考えられます。

 

 

⑥企業の商品・サービスでポジティブな印象を受けるもの

昨年から上位順位が変動。子ども食堂等貧困対策となる商品・サービスがさらに高い数値となっています。

昨年
1位 男女や貧富、地域の格差なく受けられる「教育」のための事業(目標4)
2位 「子ども食堂」「ひとり親支援」など貧困対策となる商品・サービス(目標1)
3位 世界の人々が安全な「水」「トイレ」にアクセスできるための事業(目標6)


今年
1位 「子ども食堂」「ひとり親支援」など貧困対策となる商品・サービス(目標1)
2位 男女や貧富、地域の格差なく受けられる「教育」のための事業(目標4)
3位 脱プラスチック対策をしている商品・サービス(目標14)

これらを受け、あつみさんは「アンケート収集完了後にも同じ結果が得られた場合、なぜ順位変動が起こったのかみんなの意見を聞いてみたい!」とコメントしました。

 

⑦働く際、福利厚生・環境整備においてポジティブに感じる目標

昨年
1位 社員、アルバイト、契約社員など全員への質の高い研究・教育サポート(目標4)
2位 リモートワーク登用、交通費全額支給など働く環境に関する自由(目標9)
3位 女性の管理職比率、役員比率(目標5)

 

今年
1位 社員、アルバイト、契約社員など全員への質の高い研究・教育サポート(目標4)
2位 リモートワーク登用、交通費全額支給など働く環境に関する自由(目標9)
3位 「健康診断」「メンタルケア」など社員の健康に対する法令より踏み込んだ制度(目標3)

 

1位と2位には変動がなく、3位のみ違いが見られます。また、2年連続1位の教育に関する取り組みは、去年よりも大きな割合を占めています。

今回比較した項目は以上の7つです。
メンバーは終始身を乗り出し、興味津々の様子でした。

 

あつみ
編集長


大体昨年と同じ傾向と言えるが、社会情勢の影響を如実に受けている感じがする

やまもん


予想では確実に去年と違いが出ると思っていたが、大体同じ傾向になっているのが面白い。やっとアンケートとしての効果が出た実感がある

 

アンケート開始以降、初めてその中身が見えた今回。今後の動向がとても気になります!果たして、最終的にどのような結果が得られるのでしょうか。
データを信頼性の高いものにするためにも、ターゲット校の回答者数をさらに増やす必要がありそうです。

 

 

 

ターゲット校の回答数を増やすための実践

アジェンダ1での現時点のアンケート回答数を踏まえ、前回のMTGで出ていた案の中から学祭関連・大学巡りの2点について進捗状況を確認し、さらにできることはないか話し合いました。

 

①学祭(11月頭に開催)  

決定事項
・屋台にてアンケート回答を食品割引対象にする
・同じ期間で開催される他大学の学祭に訪問し、アンケートを拡散

 

 

②大学巡り

法政大学(市ヶ谷キャンパス)の近隣大学(立教や明治大学など)に訪問し、アンケート回答をお願いする企画。
こちらは11月末までの実行を目標に、今後具体的に話し合いを進めます。

現在の課題である「ターゲット校の回答数の少なさ」をクリアすべく、上記2点をまずはしっかり実行しよう、と意気込んだところで今回のMTGは終了しました。
毎回思うのですが、みんなで顔を合わせMTGをすると、プロジェクトへのモチベーションがさらに高まります。今回もリスタートする気持ちで締めることができました。

以上で第7回MTGの内容報告を終了とします。


昨年度のSDGs・女性活躍企業大賞の調査結果についてはこちらのURLからフォームを送信していただいた上でデータの取得が可能です。Z世代を知るには必読の内容となっております!ぜひご覧ください。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

次回の記事では回答者数やアンケート結果にどのように変化が見られるのでしょうか。お楽しみに!

 

きなこ(法政大学 国際文化学部 国際文化学科)

こんにちは。法政大学 国際文化学部 国際文化学科1年 斎藤日向子です。
大学入学当初、自分が主体的に関われる有意義な活動をしてみたい!と考えていた際、このプロジェクトを見つけました。広く長い視点でゴールを設定し、多くの企業がSDGsに取り組む重要性を主張していた点、自身が企業の方と連携し実践的に取り組める点に魅力を感じ参加を決めました。
現在は、同じ志を持つ仲間たちと楽しく意欲的に活動しています!今後も大学1年生としての率直な意見を大切にしつつ、この活動が社会に影響を与える一助になれるよう努めます。よろしくお願いいたします。