榮太樓總本鋪 様 導入事例 | SDGsビジネスラーニング(企業研修)

    商品企画・開発/工場にたずさわる社員94%が研修に「満足」 社内の共通言語化への第一歩が踏み出せた|榮太樓總本鋪

    SDGsビジネスラーニングを導入に動いた榮太郎飴總本舗 代表取締役副社長 細田将己氏

    【お話を伺った方】株式会社 榮太樓總本鋪

    代表取締役 副社長

    細田将己様


     

    今回の研修の導入目的は何ですか
    まずは商品開発部や工場の社員からSDGsに関する共通言語を作りたい!と考えたからです

     
     
    SDGsビジネスラーニングを導入した榮太郎飴總本舗ロゴ

     

    株式会社榮太樓總本鋪は、文政元年(1818)、江戸時代のはじまりに創業した老舗菓子店。創業当時からの看板商品「榮太樓飴」のほか、リップグロスやジュエリーなど、斬新なアイデアを飴に落とし込んだ「あめやえいたろう」など、伝統を継承しつつも時代と顧客のニーズを捉えた商品作りを得意としています。
    SDGsが声高に叫ばれるはるか前より、SDGsがこれから社会の潮流になっていくと、榮太樓總本鋪では僕が自ら全社員に発信し続けてきました。しかし、それが社内で共通言語化できているかというと、そうではありませんでした。特に現場の社員にまで届いてるか?という点に課題を感じていたことから、まずは本社勤務の商品企画課と工場開発課の社員を対象に、時間や場所を選ばずに受講できるSDGsビジネスラーニングを導入しました。

     

    ●SDGsビジネスラーニング(オンライン研修)視聴人数:17名 

     対象:本社 企画課/工場 開発課

     


    【SDGsビジネスラーニング受講内容】
    SDGsの基本STEP +  SDGs 「目標12 つくる責任 つかう責任」+アクション計画

    目標(ゴール)12におけるSDGsビジネスラーニングの動画の画面例

    今回のSDGsビジネスラーニングは、商品の企画からコンセプト設計までを行う商品企画開発部と、アイデアを実際にレシピへと落とし込む工場の2つの部署を対象に導入しました。株式会社榮太樓總本鋪では、SDGsを考慮した商品企画・開発の必要性を5年以上前から社員に対して発信しています。

    にも関わらずSDGsビジネスラーニングを導入したのは、社員のポジションや問題意識のばらつきによる、理解度の差をなくしたいという思いから。SDGsビジネスラーニングを受講することで、会社が一方的に言っていることではなく、世の中の商流でありものづくりをする側の義務であるという認識を持ってほしい。

    そこで、基本STEP+アクション計画という、SDGsをビジネスに取り込むための基礎に加え、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」をパッケージにして受講いただきました。


    自社の重要目標 ゴール12について自社で活用するイメージが持てたとの回答多数

    【アンケート回答数No1】フードロスに対する意識が高まった

    今回のSDGsビジネスラーニングでは、現場の人たちがどれだけ業務と結び付けられるか?自身の仕事に照らし合わせて考えてもらえるようになることが課題でしたが、特にロスをどうしていくか?という点に焦点を当てた回答が多く見られました。

    SDGsビジネスラーニングを受講した榮太郎飴總本舗の満足度に関する円グラフ


    つくる責任、つかう責任に関して、製造時に発生するロスを減らせるよう、また原料を余すことなく商品に生かせるよう今後意識して業務にあたっていきたいと思った。

    年間に捨てられている食品の量など数値で教わることで、当社で何ができるかを考える機会ができた。

    世界的にも食品ロスが多く、食品会社としてもロスが出ないような生産をしていくことが重要だと感じました。また、いま捨てているものでも、何かお菓子などに流用できる原料など意識していくことも大事だと思います。賞味期限の設定など、できることは多いと思うので日々考え続けていきたいです。

    とても分かりやすい内容でした。フードロス削減に向け企画開発者として何かできるか常に考えていきたいと思います。(日持ちのするあるいは、賞味期限の長い商品開発やアップサイクル食品に着目など)

     


    【アンケート回答数No2】「目標6安全な水とトイレを世界に」など他のゴールに対する意識も芽生えた

    SDGsビジネスラーニング受講後、社内での議論が活性化したイメージ

    また、SDGs目標12以外にもSDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」に関する問題意識や、研修を通して様々な課題が見えてきた、という声も得られました。

    使える水が3%しかないことを知り、水の大切さを改めて実感した。

    当社の取り組みは比較的進んでいるかと思っていたが、課題もまだまだ山積みであると感じた

    1番は我々がいかに限りある資源を無駄遣いし、ゴミを排出しているかということを理解した。


    SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」は社会貢献の域ではなく、もはや「義務」

    SDGsビジネスラーニングを導入した榮太郎飴總本舗の細田将己氏

    資源に恵まれない日本で生まれた和菓子は、実はムダが少なく昔から自然とSDGsに合致している点が多々あります。例えば最中は、江戸時代に売れ残りを再利用したことから生まれました。大福の餅を焼いて最中の皮に、あんこは水飴や砂糖を加え再度火にかけて日持ちを良くした。私達の最重要課題であるSDGs目標12の「つくる責任 つかう責任」に即した活動を、実は和菓子屋は、昔から地道にやり続けてきたんですね。

    そんな我々が今、課題に感じているのは飴の製造過程で出る小豆の煮汁(工場から出る排水の一部)です。これらには栄養素も含まれていますから、それを取り出して、付加価値商材にできないか?という研究に目下、取組んでいます。

    ですから今回のSDGsビジネスラーニングを通じて、現場の社員がより理解してくれたこと、水についても問題意識をもってくれたことは、ひとつの成果でした。

    他企業の経営者とお話ししていてもSDGsの流れはまだまだ社会貢献と考えられている方もいらっしゃっようですが、私たちは「やらなければいけない義務」であると捉えています。そのためには社員一人ひとりが意識を傾け、自らできることを思考していくことが重要です。経営サイドがいくら旗を振っても社員の納得度が伴わないと進んでいきませんから。今回をきっかけにし、SDGsへの取組みをより加速していってもらえると嬉しいですね。

     

    時代の変革に合わせて流通形態をシフトさせ、従来の飴の常識を覆す画期的な商品開発を次々と実現している株式会社榮太樓總本鋪。SDGsに関しても黎明期より力を入れており、食品業界に携わる一員として、いち早くフードロスや地産地消、農家との取り組みなどに着手しています。
    近年では環境負荷に関しても問題意識を持ち、工場からの排水をいかにリサイクルしていくか?の研究にも力を入れています。(2022年春現在)

    ツヅケル編集部

    持続可能な社会を一緒に考えるニュースサイト「ツヅケル」の編集部です。これからの環境・食糧・気候問題等をビジネス側から思考し、みんなで克服し、より豊かで幸せな毎日が送れる方法を探すための情報を日々キャッチし発信しています。

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