大学生が考える「勤続年数と働き方の関係」とは?企業の将来性を重視する学生は、 商品・サービスとSDGsの合致性を重視する傾向【Z世代×SDGs×就職活動】

    調査結果第三弾の今回は、Z世代の学生たちが考える「勤続年数と働き方の関係」に注目し、学生たちがどのような働き方のイメージを持っているのかを考察しました。

    「ツヅケル」が立ち上げた、Z世代のSDGsそのものに対する意識と就職活動における企業選びとの関係性を明らかにする調査プロジェクト「【Z 世代】SDGs シューカツ解体白書」。
    WEBアンケートを実施した結果、601名が回答。彼らの思考や特性が垣間見える調査結果をぜひご活用下さい。
    ※回答数:601名(52.8%が法政大学・大学院生、残り47.2%が他大学の学生)

     

    調査結果をダウンロード

     


    【Z世代】SDGsシューカツ解体白書プロジェクト(法政大学SDGs+プロジェクト協力)について

     

     

    601名の学生が回答。「勤続年数と働き方の関係」は?

    勤続年数の希望の1位は「3年~5年」。一方、5年以上同じ会社で働きたい人が44.7%

    大学生・大学院生の勤続年数に対する勤続年数の希望の1位は「3年~5年」で41.3%でした。一方で5年以上を希望する学生も44.7%、10年以上も29.6%となっていて3年以内と答える学生より圧倒的に多く安定志向である学生が多いと考えられます。

     

    Q.あなたは就職した企業に長く勤めたいと思いますか?(単一回答)

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    *母数を601としたときの割合

     

     

    Q. 【クロス集計】勤続年数の希望×働き方のイメージ

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    【考察1】 勤続年数の希望にかかわらず、学生たちが求めるのは「自分らしく働きたい」「結婚育児を踏まえたワークライフバランス」!

    先の調査リリースでも明らかになったように、Z世代は「自分らしく働きたい」そしてワークライフバランスを重視しています。これは勤続年数に寄りません。

     

     

     

    【考察2】 勤続年数を長く希望する学生であるほど「給与はなるべく高く」「社会的意義のあるサービス」を希望!

    今回のクロス集計で浮き彫りになったのが、勤続年数を長く希望する学生であればあるほど、「給与はなるべく高く」の項目で上昇傾向が見られました。これは、長く務めることで、給与的メリットを享受したいという希望が透けて見える形となりました。一方で、「社会的意義のあるサービス」という部分においても「3年以上」を希望する学生で、軒並み40%を超える結果に。なるべく長く勤めてくれる学生を採用したい企業にとっては、社会的正義に叶っているか?の発信が重要になる可能性があります。

     

     

    【考察3】 勤続年数を短く希望する学生であるほど「第一線でバリバリ働きたい」「優秀な人に囲まれて仕事がしたい」

    勤続年数を短く希望する学生は、40%を超える項目が少なくなる傾向がありますが、その分、5年以上を希望する学生では数値が低かった「優秀な人に囲まれて仕事がしたい」で30%超えとなりました。また「バリバリ第一線で働きたい」「フラットなコミュニケーションが取れる環境」でも比較的高い傾向が見られ、勤続年数を長く希望する学生とは違ったキャラクターが浮き彫りとなりました。

     

     

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    企業の将来性を重視する学生の関心は、17の目標のうち15の目標で30%超え。SDGsの関心との相関性強い

    前回の調査リリース結果で、「Q.あなたが働く場所に重視するポイントを教えてください (複数回答可)」で2位だった「企業の将来性(54.6%)」。これを選択した人に絞って企業のサービスや商品でポジティブに受け取るものをSDGsのゴールと絡めた調査を掛け合わせると、全体では2位だった、目標4に相当する男女や貧富、地域の格差なく受けられる「教育」のための事業が1位という結果となり、目標1に該当する商品サービスと順位が逆転しました。また多くのゴールに対しての興味関心が広がり30%以上の学生が「興味がある」と回答する目標数が9個から15個と飛躍的に伸びています。

     

    Q. 【クロス集計】働き方のイメージ×働く場所に重視するポイントで
    「サービスや商品の将来性」と回答した人の差分

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    *母数を601としたときの割合 / **母数を「サービスや商品の将来性」と回答した328としたときの割合

     

     

     

    【Z世代】シューカツ解体白書の総括 社会課題と向き合い、教育に力を注ぐ企業にZ世代は注目

    法政大学と産学連携で進めてきた【Z世代】SDGsシューカツ解体白書は、今回が初年度でした。「SDGs」と「Z世代(大学生・大学院生)」、そして「働く」という少し離れたテーマを掛け合わせた意欲的な調査を実施したことにより分かったことは、Z世代は非常に敏感だということです。

    大人世代の我々よりも時代の空気を読み、それをしっかりとした価値観として積みあげています。例えば目標4:質の高い教育をみんなに」が多くの調査項目で上位にランクインしていましたが、これは「リスキリング」に代表されるように日本が、今まさに教育に予算を傾け、力を入れていく流れとも重なります。またSDGsに関しても「企業の将来性」を重視し判断する時に、目標の合致を考えている傾向がありました。こうした結果からも、Z世代が今後、いわゆるSDGsネイティブとして感性を発揮し、企業力アップの力になる頼もしさを備えていると言えます。

    一方で、多くの調査でも言われる「保守性」を示すデータが本調査結果でも得られ、Z世代の自主性に任せた運用では彼らも不安であり、かつ危うい傾向も明らかになりました。

    企業では、リモートワークの推進など直接見て学んでもらう機会が減少する中、テクノロジーや仕組みの構築など含め、Z世代に力を発揮してもらう環境整備のために、企業側が取り組むべき課題は多いように思います。今後、Z世代の特性をどうキャッチアップし、活かしていくか、本調査を通じて議論の一助にしていただければ幸いです。

     

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    メンバーの率直な意見は、社会に出る前のZ世代が、働くことをどう捉えているのか?を垣間見ることができます。

    ぜひ調査データで、リアルな学生の声を御覧ください。

    調査結果をダウンロード

     

    ツヅケル編集部

    持続可能な社会を一緒に考えるニュースサイト「ツヅケル」の編集部です。これからの環境・食糧・気候問題等をビジネス側から思考し、みんなで克服し、より豊かで幸せな毎日が送れる方法を探すための情報を日々キャッチし発信しています。

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