法政大学に加え関西学院大学の有志学生も参加し、さらにパワーアップした産学連携プロジェクト「【Z 世代】SDGs シューカツ解体白書」。
今回は、「SDGsネイティブ」の最新意識調査をもとに、学生たちが企業が重視する定着率と関わる「勤続年数」についてディスカッション。 早期離職を防ぐ鍵を紐解きました。
【Z世代】SDGsシューカツ解体白書プロジェクト(法政大学SDGs+プロジェクト協力)について
就活におけるSDGs先行企業への意識調査などを集める産学連携プロジェクト、2024年に調査に向けて始動
Z世代がイメージする勤続年数「入社した企業で長く勤めたいと思うか?」
TOPIC1:勤続年数の希望は今年も「3年〜5年」がトップ。男性のほうが保守的な傾向に
大学生・大学院生の勤続年数に対する希望の第1位は「3年~5年」。 男性で29.6%、女性で39.2%でした。
いっぽう5年以上を希望する学生は男性で48.3%、10年以上も31.3%と高くなっています。 女性は5年以上同じところで働きたい人は39.8%と男性よりも低く、男性のほうが保守的な傾向がみられました。
TOPIC2:長い勤続年数を希望する男性は高い給与を求め、「社会的意義あるサービス」に関わりたい。女性は「ライフステージで仕事量を調整したい」
「働き方のイメージに近いもの」に関する問いで、2023年版、2024年版ともに4位にランクインしていたものが「社会的に意義のあるサービスに携わりたい」。全体では4位でしたが、勤続年数の希望とのクロス集計で見てみると、順位の変動が大きい項目の一つであることがうかがえます。5年以上の勤続年数を希望する学生で重視する割合が高くなっており、特に男性では、その傾向が顕著に出ています。
一方女性は、「3年以内に起業したい」と考えている女性たちを除き、どのクラスタも50%以上が「ワークライフバランス」を重視しているという結果が出ました。特に終身雇用を希望している女性では、約70%が「ワークライフバランス」を重視しています。
どんな新卒を採用したいのか、それによって“整えるべき環境”が変わる
Z世代は会社を見切るのが早く、早期退職にもためらいがない──。
本調査からわかるのは、Z世代を大きくとらえて、何でも世の中で良いとされている労働環境を整えればよいわけではないということです。
採用したい学生のペルソナを明確にし、そうした学生はどのようなニーズがあるのかを見極めることが重要です。
社内の勤続年数が長く、ゆっくり育成していく社風なのか。それとも、ある程度の入れ替わりは想定して、早く成長したいと願う学生を採用するのか。
自社の何を、どのような層に向けてアピールしていくのか、本調査結果を、採用戦略立案の際に活かしていただければ幸いです。
「【Z世代】SDGs シューカツ解体白書」プロジェクトは第三期も始動決定!
2022年より活動を続けている「【Z世代】 SDGs シューカツ解体白書」プロジェクト。
現在、第三期の活動がすでに始まっています。今後の学生たちの頑張りをこの「ツヅケル」にて発信していく予定です。どうぞご期待ください!
Z世代とSDGs、そして企業選びにおける価値観とは?
ぜひ調査データで、リアルな学生の声を御覧ください。